今週の編集部まとめ
毎週火曜日更新 2020年5月12日- BACKNUMBER
編集部員の、ちょっとひとこと
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最後の対面取材から43日、ライブ現場から47日
現在CINRA.NETではすべてのインタビュー取材をリモートに切り替えています。最後の対面取材からはすでに43日が経過。終わりが見えない、1週間先の現実さえも予想できない、しかもその要因は目に見える相手ではない……というのがこんなにも人々の心を掻き回してしまうのか、と思うばかりです。個人的に、4月1日から毎日1枚フィルムで写真を撮って、その日にあったことを綴る、ということをやり始めました。1か月分を振り返ると、そこには怒涛の政治の動きと、生活者としての素直な心の変化の記録が残っています。1年後、10年後、100年後……未来を生きる人はこの文字と写真を見てなにを思うだろうか。これをやり始めようと思うきっかけをくれたのは、haruka nakamuraさんでした。初めてリモート取材を実施したのがharuka nakamuraさんで、彼が制作期間中に毎日日誌をつけていた(しかもお写真がめちゃくちゃ素敵)、というお話にインスピレーションを受けたのでした。こんな状況でも心を温めてくれる音楽として、haruka nakamuraさんの新作は私の部屋に彩りをもたらしてくれています。
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アボカドのお尻
アボカドを食べ終わると丸くて大きくてかわいいタネが残る。このタネを捨てることに、どこか寂しさを感じることはないだろうか。コロンとしたあの丸くて大きくてかわいいタネが三角コーナーに鎮座していると、シンクを使うたびに後ろめたい気持ちになる。
そのアボカドのタネに楊枝をぶっ刺して、お尻をとりあえず水につけてみたのが4月9日のこと。僕はアボカドのタネが水耕栽培できることを知っている。
通常(かどうかは知らないが)、それから2週間ほどもすればそのお尻が、その名の通りお尻のように割れて、中から根が這い出てくる。少なくとも、数年前にやってみたときはそうだった。でも、今回は待てど待てど根が出てこない。「冷蔵庫に入れていた期間が長いとタネが死ぬ」なんて話もあるので、今年はダメだったか、と諦めて捨てようと瓶から出した。
お尻になっている。