ポール・マッカートニー
フォロー1942年6月18日、セールスマン兼アマチュア・ジャズ・ミュージシャンの父の下、リヴァプールに生まれる。1962年10月5日、ビートルズは『ラヴ・ミー・ドゥ』でレコード・デビューを果たす。1966年6月29日に初来日を果たし、6月30日、7月1日、2日に日本武道館において初のロック・コンサートを開催。ザ・ビートルズは1970年4月に事実上解散するまでの活動期間内に母国イギリスで12作のオリジナル・アルバムを発売し、その内11作が全英アルバムチャートで1位を獲得。ギネス・ワールド・レコーズでは最も成功したグループアーティストと認定されている。1970年4月10日にポールは音楽的な意見の相違などを理由にザ・ビートルズ脱退を表明したが、その1週間後に発売した初のソロ・アルバム『ポール・マッカートニー』はビルボードとキャッシュボックスでも1位を獲得。1971年には妻のリンダとの連名でアルバム『RAM』を発表。さらに同年、妻リンダ、元ムーディー・ブルースのデニー・レインの3人を中心に構成されたロック・バンド、ウイングスを結成。ウイングスは1981年の解散までに7枚のオリジナル・アルバムと1枚のライヴ・アルバムを発表。代表曲に“心のラヴ・ソング”“マイ・ラヴ”“バンド・オン・ザ・ラン”“007 死ぬのは奴らだ”“ジェット”がある。中でも1973年のアルバム『バンド・オン・ザ・ラン』は全世界で600万枚以上のセールスを記録し、ザ・ビートルズ解散後のマッカートニーのアルバムとしては最大級の商業的成功を収めた。ウィングスは1981年4月のデニー・レインの脱退表明によって自然消滅に近い形で終焉を迎える。1980年に10年ぶりとなるソロ名義のアルバム『マッカートニーII』を発表。しかし、12月8日のジョン・レノンの突然の訃報にポールは大きな衝撃を受け、数か月間、自宅に引き篭もることに。1982年に3枚目のオリジナル・ソロ・アルバム『タッグ・オブ・ウォー』と1983年に4枚目『パイプス・オブ・ピース』を発表。『タッグ・オブ・ウォー』では、スティーヴィー・ワンダーとのデュエット曲“エボニー・アンド・アイヴォリー”が大ヒットし全米・全英No.1に。『パイプス・オブ・ピース』にはマイケル・ジャクソンが参加し、デュエット曲“セイ・セイ・セイ”が全米・全英No.1を獲得。1990年3月には、ビートルズ公演以来となる24年ぶりの来日公演が実現。1993年にアルバム『オフ・ザ・グラウンド』を発表したポールは、『ニュー・ワールド・ツアー』を敢行。この年の秋にソロとして2度目の来日公演も果たしている。1998年、長年連れ添った妻のリンダが乳癌で他界。1999年にはロックの殿堂入りを果たした。2002年に7月には元モデルで平和運動家のヘザー・ミルズと再婚。11月には、3度目のソロでの来日公演が実現。2003年にはロシアのモスクワにある「赤の広場」で、外国人アーティストとして初となる大規模なコンサートを開いて話題に。2008年、ヘザー・ミルズとの離婚が成立。2011年、ナンシー・シェヴェルと3度目の結婚。2013年、オリジナル作品としては5年ぶりとなる『NEW』を発表。全英・全米では3位、日本では2位(デイリーチャートでは1位)とヒットし、ゴールドディスク(10万枚売上)にも認定された。11月には『アウト・ゼアー・ツアー』の一環で11年ぶり4回目となる来日公演を大阪、福岡、東京で実施し26万人を動員。2015年4月には『アウト・ゼアー ジャパン・ツアー2015』が京セラドーム大阪、東京ドームで計4回、そして追加公演として1966年のザ・ビートルズ以来49年ぶりの日本武道館公演が実現。2016年、4月13日のカリフォルニア・フレズノ公演を皮切りに新たなワールド・ツアー『ワン・オン・ワン・ツアー』をスタート。6月10日には45年のソロ・キャリアの集大成となるオール・タイム・ベスト『ピュア・マッカートニー~オール・タイム・ベスト』をリリース。2017年、『ワン・オン・ワン ジャパン・ツアー2017』で来日、4月27日、29日、30日の東京ドーム3公演を実施。2018年、5年ぶりのオリジナル・アルバム『エジプト・ステーション』が9月7日に発売すること、そして新しいツアー『フレッシュン・アップ・ツアー』を9月からスタートすることを発表。デビューから半世紀以上経過した現在でも、第一線で活躍し、ギネス世界記録で「ポピュラー音楽史上最も成功した作曲家」として認定されている最高のロック・レジェントである。
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Special Feature
coe──未来世代のちいさな声から兆しをつくる
ダイバーシティーやインクルージョンという言葉が浸透し、SDGsなど社会課題の解決を目指す取り組みが進む。しかし、個人のちいさな声はどうしても取りこぼされてしまいがちだ。いまこの瞬間も、たくさんの子どもや若者たちが真剣な悩みやコンプレックス、生きづらさを抱えながら、毎日を生きている。