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broken hazeインタビュー

broken hazeインタビュー

インタビュー・テキスト
柏井万作(CINRA.NET編集長)
2008/05/13

コマーシャルなものとは一線を引いて音楽を追求をしてきた
アーティストたちの葛藤や挑戦を表現した

―今作はmachinedrumなど有名な海外アーティストが参加していますが、旅団のギターさんやROMZのCOM.Aさんなど国内勢の参加アーティストも豪華ですよね。

broken haze:今回はアルバムのコンセプトが先にあって、他方面で活躍している人に参加していただくことは必須だったんです。そのコンセプトは題名でもある「raid system」に集約されていて、このコンセプトおよび名前で新しいレーベルも立ち上げます。

―どんなコンセプトなのか、簡単に説明していただけますか?

broken haze:CDや音楽ファイルって元をたどれば0と1のデジタルデータですが、それを面白くするのは個性的で斬新なアイデアを持っているアーティストたちですよね。そんな世界の面白いアーティストがデジタル化で一つのシステム(シーン)を構築しているようなものだと思います。そのシステムが出来上がるまでのプロセス、そしていい意味でコマーシャルなものとは一線を引いて音楽を追求をしてきたアーティストたちの葛藤や挑戦を表現したのが今回のアルバム『raid system』(raid はradical artists innovate digitalizationの略)です。このコンセプトに賛同してくれ、快く参加してくれたアーティストたちには感謝してます。

―各人とはもともとお知り合いだったのでしょうか?

broken hazeインタビュー

broken haze:COM.Aさんはぼくが音楽を作り始める前から大ファンでした。以前ぼくのEPのリリースパーティーがあったんですが、そこに遊びに来てくれていたときにはじめてお会いしました。そこから連絡をとるようになって、今回のお願いをしたときは快く引き受けてくれました。COM.Aさんの攻撃的なブレイクビーツサウンドは、今回のアルバムの1シーンを描くのに必要不可欠だったのでかなりテンションあがりましたよ。

旅団のとしくん(toshitaka mukaiyama)とは、イベントで何度か一緒になっていて、声をかけてくれたんです。ぼくの音を気に入ってくれていて、ぼくもとしくんのギターが大好きだったので一緒にやろうって話になっていました。今回は、切ないギターを弾いてもらいたくてお願いしたところ、期待以上のものを作ってきてくれて、それを再構築しながら曲を仕上げていきました。短い曲ですが、かなりぼくらの思いは詰まっていますよ。

―broken hazeはジャンルや音楽性に捉われない印象を受けますが、「バンド」に対する関心も強いようですね。

broken haze:そうですね。ぼくは、クラブミュージックというカテゴライズにいれられることが多いですけど、そこまで意識していないんです。実際に聴く音楽もバンドのものがかなり多いです。最近だとsleeping peopleとかをずっと聴いていましたね。今回はスケジュールなどの都合で実現できませんでしたが、toeのドラマー柏倉さんともお話してました。次回作ではぜひやりたいと、すでにお話も始めています。

―それは楽しみですね。broken hazeのライブはまだ見れていないんですが、映像と共にライブをしていると伺いました。今回のアルバムもDVDで映像作品も付いてきますよね。

broken haze:映像は、ぼくのようなノートPCでライブをする人間には必要不可欠なんです。なかなか音だけで伝わらないこともいっぱいありますし、音楽というアートフォームが正解だとも思わないんです。映像は視覚的に訴える力がありますし、オーディオビジュアルとしてライブをしていくのも重要だと思っているんです。どっちが主役というのは関係なくて、ひとつのショーとしてやっていきたいですね。

今回のDVDには、SuperDeluxeで実験的に行ったライブ(featuring reel & masato tsutsui)を収録しています。プロジェクターやシースルーの布を使って映像を立体的に見せているのですが、こちらを見ていただければ、何を言いたいかわかっていただけると思います。

―ちなみに普段は、どんなところでライブなどを行っているのでしょうか?

broken haze:ライブをやる場所は、いろいろですね。クラブのイベントでやることが今のところ一番多いです。ヒップホップ、エレクトロニカ、テクノのイベントなど、さまざまなものに出ていました。最近は制作に集中していたのでライブは控えていましたが、DJやライブも今後は積極的にやろうかなとは思っています。あとは、ぼくがやってる音楽レーベルInsector laboに加入した新人とmad smackというglitch hopユニットを始動したので、そちらにも力を入れて活動する予定です。

―それでは最後に、今後決まっている動きがあれば教えて下さい。>それでは最後に、今後決まっている動きがあれば教えて下さい。

broken haze:7月19日の夕方からgame shibuyaで『raid system』のリリース・パーティーをやる予定です。これは豪華なメンツになると思うし、VJも普通のイベントでは見れないものになると思いますので、ぜひチェックしてみてください!! あと、mad smackのミックスCDも企画しています。こちらはわざとメインストリームのヒップホップを使い、ビートをぼくらなりに崩していく新しい試みになると思います。

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リリース情報

broken haze
『raid system』

2008年4月25日発売
価格:2,520円(税込)
ISLOCD-005

1.intro-login-
2.raid system feat.xlii
3.core program~in-sect raid slasher mix~
4.fusion process feat.ORGA
5.maintenance
6.rebulld
7.counter attack feat. joga
8.slasher attacks feat.Richard devine
9.rebuild~machinedrum remix~
10.protect progrem feat.COM.A
11.secured place feat.toshitaka mukaiyama(ryoden)
12.reboot the engine
13.beautiful destruction -conflict remix-
14.against the wall
15.beautiful destruction
[DVD]
・AUDIOVISUALライブ映像 + CD未収録音源PV

プロフィール

broken haze

鋭利で攻撃的なビートと叙情的なメロディーを融合した「Electronica meets hip hop」型アーティスト。2005年ソロEP『phase.01』を発表。その後は、Insector laboの盟友chaosのアルバムへの参加やryukeへの楽曲提供、2006年にはテクノレーベルAsianDynasty RecordsからリリースしiTunes StoreではElectronic Chart 5位を記録するなど、「エレクトロニカ要素を取り入れた新しいテクノスタイル」と賞賛を得た。ライブ活動では、AUDIO ACTIVEのギタリストCut sighや、schematicやmerckからのリリースで知られるkiyoとのコラボレーションライブを行い、新たな世界を模索し続けている。 音楽レーベルInsector laboとraid systemを主宰し、Insector laboのニューカマーjogaとのユニット「mad smack」では、ヒップホップ的要素を全面に押し出した新たな試みも行う。

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