特集 PR

AAAMYYYが語る、Tempalayに入るまでの道のりと正式加入の理由

AAAMYYYが語る、Tempalayに入るまでの道のりと正式加入の理由

KORG
インタビュー・テキスト
黒田隆憲
撮影:豊島望 編集:矢島由佳子(CINRA.NET編集部)

時空がねじ曲がったような摩訶不思議なサウンドと、とびきりポップなメロディによって国内外に数多くの中毒者を生み出してきたバンド、Tempalay。彼らの最新アルバム『21世紀より愛をこめて』が、6月5日にリリースされました。本作は、これまで彼らが得意としてきたサイケデリックなアプローチを基軸としつつも、1990年代ネオソウルや1980年代シティポップ、1960年代プログレッシブロックなど様々な要素をちりばめ、これまで以上に振り幅の大きな作品になっています。

そして、その多彩な音楽性の一端を担っているのが、活動初期からサポートキーボーディストとして彼らを支え続け、昨年7月に正式メンバーとして加入したAAAMYYYさんです。KANDYTOWNの呂布やTENDREのサポートメンバーとして華やかな存在感を放ち、ソロアーティストとしては、どこかノスタルジックで幻想的なアルバム『BODY』を今年2月にリリース。他にもDAOKOへの楽曲提供やCMソングの歌唱、モデルなど様々な分野で活躍する、新世代オルタナティブの重要人物である彼女の生い立ちやクリエイティブに迫りました。

中学時代から「マルチプレイヤー」だった

自然が豊富な長野の川上村で育ったAAAMYYYさんは、火起こしや魚釣りなどアウトドアな遊びを満喫しつつ、小1から中3まで近所のピアノ教室に通っていました。

AAAMYYY:姉が2人いるんですけど、姉がピアノを習っていて、私はそれに便乗する形で始めました。姉は天才肌で、楽譜を見るだけで弾けちゃう数学脳。私は楽譜があまり読めなくて、指の位置と音で覚えるタイプでした。当時は趣味程度というか、「弾けたら楽しいな」くらいの気持ちでやっていましたね。

AAAMYYY(えいみー)<br>2018年夏、Tempalayの正式メンバーにCho&Synとして加入。新体制後にミニアルバム『なんて素晴らしき世界』をリリースし各方面から高い評価を得る。西海岸周辺の海外インディーシーンを感じさせる新世代脱力系サウンドに中毒者が続出。アメリカの大型フェス『SXSW』を含む全米ツアーや中国・台湾・韓国でアジアツアーを行う等、自由奔放にシーンを行き来する新世代バンド。6月5日にニューアルバム『21世紀より愛をこめて』をリリース。
AAAMYYY(えいみー)
2018年夏、Tempalayの正式メンバーにCho&Synとして加入。新体制後にミニアルバム『なんて素晴らしき世界』をリリースし各方面から高い評価を得る。西海岸周辺の海外インディーシーンを感じさせる新世代脱力系サウンドに中毒者が続出。アメリカの大型フェス『SXSW』を含む全米ツアーや中国・台湾・韓国でアジアツアーを行う等、自由奔放にシーンを行き来する新世代バンド。6月5日にニューアルバム『21世紀より愛をこめて』をリリース。

好きで聴いていた音楽はMr.ChildrenやCARPENTERSのようなポップスで、中学に入るとピアノ以外の楽器にも挑戦。学園祭で『スウィングガールズ』(2004年公開の映画、監督は矢口史靖)のカバーをやったときはドラムを担当しました。さらに高校の軽音楽部では、ベースやギターなど一通りマスターし、すでにその頃からマルチプレイヤーぶりを発揮していたそうです。

AAAMYYY:決して上手いわけではないんですけど、いろんなプレイヤーの気持ちを知りたかったんですよね。「ベーシストは、こういうアプローチが難しいんだな」とか、一応知っておいた方がいいのかなと思って嗜む程度に覚えました。そのときの経験は、今の楽曲制作やアレンジにも生かされていると思います。

DTMを本格的に始めてからは、どちらかというと宅録の方が好きでした。バンドの場合はみんなのスケジュールを合わせなきゃいけなかったり、色々大変じゃないですか(笑)。バンドの楽しさを感じるようになったのは、「AAAMYYY」名義でデビューしてTENDREやTempalay、バンドセットのRyohuに参加するようになってからかもしれないです。

AAAMYYY

キャビンアテンダントを目指した時期、ユニット活動を経て、ソロアーティストへ

高校を卒業し、外語大学の通訳翻訳課程へと進んだAAAMYYYさん。エア・カナダのキャビンアテンダントを志望し、3年生のときには1年休学しカナダのCA学校へ留学します。

AAAMYYY:英語を好きになったのは、地元の英語塾に通ったことがきっかけです。今にも崩れそうなボロボロの教室だったんですけど(笑)、そこの先生がすごく好きだったんですよね。英語は、勉強すればするほど点数が伸びるし、成長が目に見えてわかるのも楽しかったのだと思います。

カナダに留学中、GarageBandをたまたま触ってみたことで、音楽制作の楽しさを思い出したAAAMYYYさん。帰国するとすぐにKORGのシンセサイザー「microKORG XL+」を購入します。

KORG「microKORG XL+」
KORG「microKORG XL+」

AAAMYYY:GarageBandがあれば、たとえばバンドを組んで「ここはこうやって演奏して」みたいな指示をメンバーに出す必要もなく、1人で全パートを録音できちゃうことに感動して(笑)。その頃はループを用いた3分くらいのインストを作って遊んでいました。

エア・カナダのキャビンアテンダントになるには「3年以上の就労経験が必要」ということだったので、とりあえず大学卒業後は英会話教室の教師として就職したんです。でも、その頃やっていた「GO RETRO」という2人組ユニットで事務所に所属することが決まって。正直、音楽を仕事にするのは迷いがありました。収入も不安定なので親も心配するし。ただ、父親がすごく音楽好きで、自分がバンドで夢を叶えられなかったぶん、私のことを応援してくれたんですよね。

事務所の育成期間に入り、「GO RETRO」の活動を積極的に行っていたAAAMYYYさん。しかし、もう1人のメンバーが大阪へ行ってしまい、解散を余儀なくされます。

AAAMYYY:解散したのは2014年で、活動期間は1年くらいでした。割と大きな船に乗れたと思っていたので、ショックでしたね。でも、音楽をやりたい気持ちは変わらず強かったので、すぐ体勢を整え2015年からeimie名義でユニットを結成して。当時はYkiki BeatやThe fin.、yahyelなんかが登場して、私もすごく感銘を受けていました。『出れんの!?サマソニ!?』への出演も決まるなど、活動に手応えは感じていたんですけど、やっぱり、他人と曲を作るのは大変だな……と(笑)。ポジティブな意味でのインスピレーションが得られなかったり、当時は自分も若くて未熟だったから、ストレスでわーっとなってしまったりすることもあって。結局1人で活動することにしたんです。

eimie時代のインタビュー記事(「同世代のeimieが語る、SuchmosやD.A.N.らが若者に愛される理由」)より
eimie時代のインタビュー記事(「同世代のeimieが語る、SuchmosやD.A.N.らが若者に愛される理由」)より

2017年から「AAAMYYY」を名乗り、同年『WEEKEND EP』『MABOROSHI EP』『ETCETRA EP』の3作をカセットテープと配信で発表しました。歌詞も日本語となり、2月にリリースした最新ソロ作『BODY』では、SF的なコンセプトを打ち立てつつ、自らの宗教観や死生観などを表現するようになります。

AAAMYYY:本を読むのも好きですし、あとNetflixにはかなり影響を受けています。音楽がいいとか、ストーリーに説得力があるとか、謎解きが面白いとか、感情論で終わらない理屈にかなったものが好きですね。地上波ではコンプライアンスがあって表現できないような内容も、Netflixでは挑戦していたりして。そこから触発されて歌詞を書くことは多いです。

Page 1
次へ

機材リスト

●コンピューター

Apple「MacBook Air」

●DAWソフト

Apple「Logic Pro X」
Propellerhead「Figure - Make Music & Beats」

●音源

Arturia「V Collection 6」

●鍵盤

KORG「minilogue」

VOX「Continental(61 Keys)」

KORG「microKORG XL+」

Dave Smith Instruments「Prophet'08」

●その他

KORG「monotron DELAY」

Roland「SP-555」
Native Instruments「Maschine」

●MIDIキーボード

KORG「nanoKEY」

KORG「microKEY」

●オーディオインターフェイス

Roland「Rubix24」

●ヘッドフォン

beyerdynamic「DT100」

●マイク

SHURE「SM57」
Apple純正イヤホンのマイク

リリース情報

Tempalay『21世紀より愛をこめて』
Tempalay
『21世紀より愛をこめて』(CD)

2019年6月5日(水)発売
価格:2,808円(税込)
PECF-3234

1. 21世紀より愛をこめて
2. のめりこめ、震えろ。
3. そなちね
4. 人造インゲン
5. どうしよう
6. 脱衣麻雀
7. Queen
8. THE END(Full ver.)
9. SONIC WAVE
10. 未知との遭遇
11. 美しい
12. おつかれ、平成

イベント情報

『TOUR「21 世紀より愛をこめて」』

2019年6月6日(木)
会場:京都府 磔磔

2019年6月21日(金)
会場:金沢県 GOLD CREEK

2019年6月22日(土)
会場:新潟県 GOLDEN PIGS BLACK

2019年6月23日(日)
会場:宮城県 仙台 spaceZero

2019年6月28日(金)
会場:岡山県 YEBISU YA PRO

2019年6月29日(土)
会場:大阪府 Shangri-La

2019年6月30日(日)
会場:愛知県 名古屋 APOLLO BASE

2019年7月3日(水)
会場:東京都 恵比寿 LIQUIDROOM

2019年7月5日(金)
会場:福岡県 the voodoo lounge

2019年7月6日(土)
会場:広島県 CAVE-BE

2019年7月7日(日)
会場:香川県 高松 TOONICE

2019年7月20日(土)
会場:北海道 札幌 BESSIE HAL

2019年8月25日(日)
会場:大阪府 Shangri-La

2019年8月27日(火)
会場:東京都 恵比寿 LIQUIDROOM

プロフィール

Tempalay
Tempalay(てんぱれい)

『FUJI ROCK FESTIVAL'19』出演!アメリカの大型フェス『SXSW』を含む全米ツーや中国・台湾・韓国でアジアツアーを行う等、自由奔放にシーンを行き来する新世代バンド「Tempalay」。2015年9月にリリースした限定デビューEP『Instant Hawaii』は瞬く間に完売。2016年1月に1stアルバム『from JAPAN』、2017年2月に新作EP『5曲』を発売。2017年夏にGAPとのコラボ曲“革命前夜”を収録した2ndアルバム『from JAPAN 2』をリリース。2018年夏、AAAMYYY(Cho&Syn)が正式メンバーに加わり、新体制後にミニアルバム『なんて素晴らしき世界』をリリースし各方面から高い評価を得る。西海岸周辺の海外インディーシーンを感じさせる新世代脱力系サウンドに中毒者が続出中。

関連チケット情報

2019年6月6日(木)〜6月29日(土)
Tempalay
会場:磔磔(京都府)
2019年6月28日(金)
Tempalay
会場:YEBISU YA PRO(岡山県)
2019年6月30日(日)
Tempalay
会場:アポロベイス(愛知県)
2019年7月3日(水)
Tempalay
会場:LIQUIDROOM(東京都)
2019年7月5日(金)
Tempalay
会場:The Voodoo Lounge(福岡県)
2019年7月6日(土)
Tempalay
会場:広島Cave-Be(広島県)
2019年7月20日(土)
Tempalay
会場:BESSIE HALL(北海道)
2019年8月31日(土)〜9月1日(日)
Local Green Festival ’19
会場:横浜赤レンガ地区野外特設会場(神奈川県)
2019年9月7日(土)〜9月8日(日)
27th Sunset Live 2019/単日券
会場:芥屋海水浴場キャンプ場(福岡県)
2019年9月14日(土)
MO’SOME TONEBENDER/Tempalay
会場:名古屋クラブクアトロ(愛知県)
2019年9月23日(月)
tricot9周年企画 「爆祭 2019 -Vol.12-」
会場:TSUTAYA O-EAST(東京都)

SPECIAL PR 特集

もっと見る

BACKNUMBER PR 注目のバックナンバー

もっと見る

PICKUP VIDEO 動画これだけは

『永遠に僕のもの』本予告

8月16日に公開される映画『永遠に僕のもの』の予告編が公開された。アルゼンチン犯罪歴史の中で最も有名な連続殺人犯でありながらも、その美しさから「ブラック・エンジェル」「死の天使」と称された少年・カルリートスの美しくも儚い青春を描いた実話。美、孤独、愛、欲望、青春、犯罪……。これらが渾然一体となっているような少年の衝動がポップに描かれ、疾走感のあるエッジの効いた映像となっている。(野々村)

  1. 犯罪者たちの痕跡を展示『シリアルキラー展』明日からヴァニラ画廊で開催 1

    犯罪者たちの痕跡を展示『シリアルキラー展』明日からヴァニラ画廊で開催

  2. サザエさん一家を等身大でリアルに再現 『サザエさん展 THE REAL』7月開催 2

    サザエさん一家を等身大でリアルに再現 『サザエさん展 THE REAL』7月開催

  3. サカナクション“忘れられないの”PV公開 80年代前半を研究&再現 3

    サカナクション“忘れられないの”PV公開 80年代前半を研究&再現

  4. KOHHとワンオクが歌う「見えない抑圧」 大谷ノブ彦×柴那典放談 4

    KOHHとワンオクが歌う「見えない抑圧」 大谷ノブ彦×柴那典放談

  5. 実写『アラジン』、王女が歌う“スピーチレス”などアニメ版と異なる新要素 5

    実写『アラジン』、王女が歌う“スピーチレス”などアニメ版と異なる新要素

  6. WANIMAの全楽曲がサブスク配信、特別動画公開&渋谷駅にメッセージ広告 6

    WANIMAの全楽曲がサブスク配信、特別動画公開&渋谷駅にメッセージ広告

  7. ムッソリーニが現代ローマに復活 映画『帰ってきたムッソリーニ』予告編 7

    ムッソリーニが現代ローマに復活 映画『帰ってきたムッソリーニ』予告編

  8. 『おっさんずラブ』全話一挙上映会が全国11劇場で開催、田中圭の舞台挨拶も 8

    『おっさんずラブ』全話一挙上映会が全国11劇場で開催、田中圭の舞台挨拶も

  9. スピッツの魅力を再確認。『なつぞら』主題歌収録『優しいあの子』発売 9

    スピッツの魅力を再確認。『なつぞら』主題歌収録『優しいあの子』発売

  10. 小栗旬×宮沢りえ、沢尻エリカ、二階堂ふみ 映画『人間失格』予告&主題歌 10

    小栗旬×宮沢りえ、沢尻エリカ、二階堂ふみ 映画『人間失格』予告&主題歌