祝『スター・ウォーズ』40年 マニアもうならすクイズ企画が始動

A long time ago in a galaxy far, far away…

「遠い昔、遥か彼方の銀河系で……」という、あまりに有名なこのフレーズが映画館のスクリーンに初めて浮かび上がったのは、1977年5月25日のこと。そう、今年、2017年5月25日は『スター・ウォーズ』誕生からちょうど40年という記念すべき1日だ。遠い宇宙を舞台に光と闇の勢力の興亡を描く『スター・ウォーズ』シリーズは、映画、アニメーション、コミック、ゲームなどジャンルを超えて展開し、まるで宇宙そのものとも言える広大な世界観を構築している。

特に、現在進行中の新たな劇場3部作である「シークエル・トリロジー」(続3部作)と、外伝的な内容の「スター・ウォーズ・ストーリー」シリーズは、ルーカスフィルムCEOのキャスリーン・ケネディを中心に、伝統の尊重と、革新的な実験の両面で、意欲的なチャレンジを試みている。『フォースの覚醒』の監督に、もうひとつの人気SFシリーズ『スター・トレック』を手がけたヒットメーカー、J・J・エイブラムスを指名したこと、そして昨年末に公開された『ローグ・ワン』と今年12月に公開の最新作『最後のジェダイ』に、新進気鋭の監督2名(『GODZILLA ゴジラ』のギャレス・エドワーズと、『LOOPER/ルーパー』のライアン・ジョンソン)を大抜擢したことは、その証とも言えるだろう。

『スター・ウォーズ』は、古き良き古典作品として安住する怠惰を自らに許さない。2010年代という時代の先端を走る映画。それが『スター・ウォーズ』なのである。本記事ではアプリゲーム『スター・ウォーズ フォース コレクション』にて期間限定で実施されている『スター・ウォーズ』にまつわるクイズを挟みつつ、シリーズの魅力を考えていこうと思う。

※本記事は一部『スター・ウォーズ』シリーズのネタバレを含む内容となっております。また、Episode1~6に関する内容は、編集部およびライターの見解に基づくものです。あらかじめご了承下さい。

SF映画の金字塔的シリーズの始まりは、40年前までさかのぼる

Q1:『エピソード4/新たなる希望』で、ルークが住んでいた星はどこ?

A:タトゥイーン
B:オルデラン
C:ヤヴィン
D:ダゴバ

40年の歴史と膨大なシリーズ作品(と、たくさんの熱狂的なファン)を有する『スター・ウォーズ』に、予備知識もなくぶつかるのは「ちょっと不安なんですけど……」というビギナーもいることだろう。そこで、まずはシリーズの全体像をさくっとおさらいしておこう。

『スター・ウォーズ』を貫くテーマを一言で言えば、それは「光と闇の戦い」だ。地球から遥か彼方の銀河系を舞台とする『スター・ウォーズ』の世界では、さまざまな異星人種による共同国家体「銀河共和国」に起源を持つ正義の「同盟軍」と、共和国を崩壊させた悪の独裁国家「銀河帝国」が長い戦いを繰り広げている。巨大惑星をまるごと消滅させてしまうほどの大規模な宇宙戦争は、科学技術、経済活動に進歩と混乱を引き起こしながら展開していくのだが、じつはこれらはすべて、太古から続く、ある秘密の戦いに起因している。「ジェダイvsシスの戦い」である。

「ジェダイ」とは、神秘的エネルギー「フォース」と、光輝くライトセーバーを用いる、自由と正義の守護者たち。一方、「シス」は同じフォースの力を私利私欲のために用いる、悪と恐怖の信奉者。いわば、闇堕ちしたジェダイである。1977年に公開された『エピソード4/新たなる希望』(この副題は後年つけられたもので、公開時は単に『STAR WARS』だった)は、この光と闇の戦いの重要なターニングポイントになる物語だ。

シスの親玉、皇帝パルパティーンの陰謀によって共和国が崩壊し、その後に建国された帝国による恐怖政治が銀河系を覆う時代。辺境の惑星タトゥイーン(ということで、答えはA)で暮らす少年ルーク・スカイウォーカーは、自分がジェダイになる資質を持つ者であることを知り、口の達者な金色のドロイド(『スター・ウォーズ』における、知性を持つロボットの名称)C-3PO、かわいくも頼りになる樽型ドロイドR2-D2、密輸業を営む腕利きパイロットのハン・ソロと、その相棒でウーキー族(『スター・ウォーズ』に登場する架空の種族)チューバッカ、そしてルークの師匠となるジェダイのオビ=ワン・ケノービとともに宇宙へと跳び立つ。目的は、帝国反撃のための最重要機密を持つとされるレイア姫の救出。しかしルークたちの前には、圧倒的な戦力を有する帝国軍と、黒仮面をかぶった最強にして最凶のシス、ダース・ベイダー(正体は、ルークの父!)が立ちふさがるのだった……。

ダース・ベイダー(『スター・ウォーズ フォース コレクション』より)
ダース・ベイダー(『スター・ウォーズ フォース コレクション』より)(アプリをダウンロードする

『スター・ウォーズ』シリーズの時代を超越した魅力はどこにあるのか?

Q2:『エピソード4/新たなる希望』で、農場を経営していたオーウェンとベルー夫妻のファミリーネームは何?

A:ターキン
B:ラーズ
C:カルリシアン
D:コス

何者でもなかった普通の少年が、神秘の力に目覚め、強大な敵(=父)を打ち倒し、運命のプリンセスを救出し、世界の救世主になる。まるでおとぎ話のようなシンプルすぎる内容だが、『スター・ウォーズ』の魅力は、このてらいのない王道のストーリーにこそある。

いつの時代も、若者たちは、自分への無力感に打ちのめされながら、しかし必ず自分には特別な何かがあるはずだと信じている。最近の日本では、野心溢れるアーティスト志望の若者を「ワナビwww」などと揶揄しがちだが、このピュアな上昇志向は有史以来、地球上のいたるところで共有されてきた普遍的な感情だ。古典と呼ばれる小説や映画、演劇、音楽、あるいは哲学や批評においてすら「自分の才能を世界に認めさせてやる! そして世界を変えてやる!」という、熱い自意識の奔流を感じることができる。

その精神は、最初の『スター・ウォーズ』からも見出すことができる。たとえば、冒頭のタトゥイーンに2つの太陽が沈むシーン。偉大なジェダイとなる運命をまだ知らないルークは、育ての親のラーズ夫妻(答えはB)から今年も家業の手伝いをするよう命じられる。都会に出て行くチャンスを失って意気消沈しながら、夕日を眺める。このあまりにも繊細で感傷的な名シーンを見たアメリカの田舎町で暮らすティーンたちは「このクソッたれな故郷を離れ、いつかはロセンゼルスやニューヨークに行く!」と心のなかで決意したはずだ。

ルーク・スカイウォーカー(『スター・ウォーズ フォース コレクション』より)
ルーク・スカイウォーカー(『スター・ウォーズ フォース コレクション』より)

そして、その感情は『スター・ウォーズ』の創造主であるジョージ・ルーカス監督も間違いなく共有していた。『エピソード4』では旅立ちを、『エピソード5/帝国の逆襲』では劇的な家族の再会、そして『エピソード6/ジェダイの帰還』で英雄の誕生を描いたルーカスもまた、カリフォルニアの田舎でくすぶる青春期を送った人だからだ。ルーク・スカイウォーカーの「ルーク」は、ルーカス本人の愛称にちなんだというのは、有名なエピソードとして知られる。

さて、ここまでは『スター・ウォーズ』シリーズでも特に人気の高い「オリジナル・トリロジー」(エピソード4~6)のお話。「じゃあ、その前のエピソード1~3はどうしたのさ?」と疑問に思う人もいるだろう。当初、ルーカスは『スター・ウォーズ』を全9部作として構想していたのだ。しかし予算や撮影技術の問題から、もっとも映画化しやすいエピソード4から制作に着手することにし、念願だった「プリクエル・トリロジー」(エピソード1~3)の映画化は、1999年にようやくスタートする。

古参ファンにとっては微妙? ルーカスが望む最良の『スター・ウォーズ』でもある新3部作

Q3:ドーム型の建物が多くみられるシードを首都とする惑星はどこ?

A:タトゥイーン
B:マイギートー
C:ナブー
D:キャッシーク

『エピソード1/ファントム・メナス』から始まる新3部作は、ルークの宿敵にして実の父、ダース・ベイダー=アナキン・スカイウォーカーを主役とする物語だ。ルーク同様に惑星タトゥイーンで奴隷として暮らしていた幼いアナキンは、フォースの才能を見出され、若いジェダイとして活躍、ついには惑星ナブーの女王アミダラと結ばれる(答えはC)。

しかしこの3部作の核は、そんな善良なアナキンが、いずれはダース・ベイダーとして闇堕ちしてしまうことが運命づけられていることだ。いかにしてダース・ベイダーは誕生したのか? なぜ銀河は帝国の手に陥ちたのか? 非情な歴史の推移を、ファンは固唾を呑んで見守ることになったのだった。

……だが、残念なことに新3部作は古参ファンから微妙な評価を得ることになる。理由はさまざまにある。『スター・ウォーズ』シリーズの成功後、経営者として大成功をおさめたルーカスによる「巨大な自主制作映画」として作られた3作が、あまりにも監督個人の趣味や欲望を反映させた内容になってしまったこと。

あるいは、CG技術の成熟を待って制作されたがゆえに、『ジュラシック・パーク』シリーズや『ターミネーター2』(ジェームズ・キャメロン監督、1991年公開)などの革新的な映像表現に慣れきった観客にとって、『スター・ウォーズ』が必ずしも未知の映像体験を与えるものではなかったこと。そして何より、悪名高きジャー・ジャー・ビンクスのキャラ造形(ジャー・ジャーは新作が公開されるたび、ネタ動画用のイジリ素材として多用されるので、もはや逆に愛されている節もあり)!

ジャー・ジャー・ビンクス
ジャー・ジャー・ビンクス(アプリをダウンロードする

そんなちょっと残念な新3部作ではあるが、1980年代生まれ以降のファンたちからは、初めて劇場で触れた『スター・ウォーズ』として支持は高い。じつは筆者もその一人で、『エピソード2/クローンの攻撃』におけるアナキンとアミダラのベタベタな恋愛描写(いまどき、草原でイチャイチャして、抱き合いながら丘を転がったりする!!)などは、意外と好きだったりする。

ある意味では、旧3部作以上に神話や戦記物に忠実な内容とも言える新3部作は、おそらくルーカスが望む最良の『スター・ウォーズ』とも言えるだろう。何よりも、ダース・ベイダーとルークの親子2代に渡る宿命の家族ドラマを描ききったという点で、この6本は美しく完結している。現時点での最後のルーカス監督作として、改めて見返してほしい。

オリジナルシリーズの完結を宣言した『スター・ウォーズ』が再始動。続3部作の行方は?

Q4:『エピソード7/フォースの覚醒』の終盤に登場する、最初のジェダイ・テンプルが築かれた惑星はどこ?

A:オルデラン
B:アク・トゥー
C:ナブー
D:タトゥイーン

『エピソード3/シスの復讐』(2005年)で、いったんはオリジナルシリーズの完結を宣言した『スター・ウォーズ』だったが、2012年、事態は大きく動く。ウォルト・ディズニー社が、ルーカスが設立した映像制作会社ルーカスフィルムを買収。新たな『スター・ウォーズ』の制作を発表したのだ。そして始まったのが、2015年公開の『フォースの覚醒』で幕開けした続3部作(「シークエル・トリロジー」)である。

ストーリーに関する情報をいっさいオープンにすることなく公開日を迎えた同作は、ダース・ベイダーとルークの物語がまだ終わっていないことをファンに告げた。戦いに敗れた帝国軍の残党たちは「ファースト・オーダー」なる新たな軍隊を編成し、新共和国と反乱軍を前身とする「レジスタンス」と激しい戦いを繰り広げている。

ファースト・オーダーを率いるのは、最高指導者スノーク(おそらくシスの暗黒卿だが、正体は明示されず)。その弟子であるカイロ・レンはダース・ベイダーを彷彿とさせる黒仮面を身につけ、銀河各地で暴虐の限りを尽くしている。気力体力ともに充実したシス(旧帝国陣営)に対し、ジェダイ(共和国陣営)が精彩を欠いているのが本作の特徴だ。唯一のジェダイであるルークは行方をくらまし、惑星アク・トゥー(答えはB)に隠遁。ハン・ソロもしがない密輸業者として表舞台から姿を消している。

彼ら旧世代のヒーローたちに代わって主役を務めるのが、謎の少女レイだ。幼い頃に大切な誰かと生き別れて一人で暮らすレイは、ファースト・オーダーから脱走した元ストームトルーパー(帝国陣営の機動歩兵)のフィン、そして球体のドロイドBB-8とともに、宇宙へと旅立つのだった。

『フォースの覚醒』では、カイロ・レンが父親ハン・ソロを自らの手で殺し、フォースのダークサイドへと堕ちた。レイとジェダイの騎士唯一の生き残り、ルーク・スカイウォーカーが出会う時、銀河に何が起こるのか。その真相は、今年12月15日の公開が決定した続編『最後のジェダイ』で明かされることになるだろう。

ダース・ベイダーとルークの関係から始まった『スター・ウォーズ』は、さらにその下の世代へと連なることで3世代にまたがるファミリーストーリーを形成しつつある。3つの三部作。3本で完結する物語。祖父、父、子による世代の継承。『スター・ウォーズ』では常に「3」の要素が重要な役割を果たしている。重ねて言えば、新3部作におけるアナキン、アミダラ女王、オビ=ワン、旧3部作におけるルーク、ハン・ソロ、レイア姫、そして続3部作におけるレイ、フィン、カイロ・レン(あるいはレジスタンスの戦士ポー・ダメロンや、『フォースの覚醒』で最後に姿を現したルークがその一翼を担うのかもしれない)、という物語の中軸を成す人間たちも、常に3人だ。

約半年後に公開が迫る『最後のジェダイ』、そしておそらく19年以降の公開となるはずのタイトル未定のエピソード9(監督は『ジュラシック・ワールド』、そしてこじらせ女子と奇妙なおじさんの恋を描いた快作SF『彼女はパートタイムトラベラー』をつくったコリン・トレボロウ!)。新たなる「3」が導く、『スター・ウォーズ』ワールドに今こそ触れてみてほしい。

『スター・ウォーズ』ファンの知識に挑戦。約900問にも及ぶクイズ企画がスタート

駆け足にだが、40年に及ぶ『スター・ウォーズ』の歴史を振り返りつつ、これからの未来を見渡してきた。しかし、これは『スター・ウォーズ』ワールドのごく一部でしかない。緑の小猿のような外見ながらジェダイの指導者であるヨーダや、孤高の賞金稼ぎボバ・フェットなど、個性あふれる人気キャラクターが存在し、重要な設定・エピソードも数多く存在している。そんな『スター・ウォーズ』を「もっともっと知りたい!」と思った人にオススメしたいのが、『スター・ウォーズ フォース コレクション』アプリだ。

『スター・ウォーズ フォース コレクション』
『スター・ウォーズ フォース コレクション』(アプリをダウンロードする

全世界累計1000万ダウンロードを超えた同アプリは、『スター・ウォーズ』ワールドを追体験できるカードバトルRPG。プレイヤーは光と闇の陣営のどちらかを選択し、ヨーダやダース・ベイダーなどの人気キャラクターとともに、『スター・ウォーズ』の歴史をなぞりながら、壮大な戦いを経験していく。

『スター・ウォーズ フォース コレクション』のプレイ画面
『スター・ウォーズ フォース コレクション』のプレイ画面

全世界のユーザーが参加する艦隊イベントや、ハン・ソロを操る期間限定のアクションゲームなどのスペシャルコンテンツが随時配信されるのも大きな楽しみだ。そして、そんな同アプリ内で、『スター・ウォーズ』ファンの知識に挑戦するクイズイベント『Battle of Jedi Archives』が新たに配信される。というわけで、ここでおさらいの問題!

Q5:ジェダイの騎士たちが操る剣の名前は何?

A:Yウィング
B:サンドクルーザー
C:ライトセーバー
D:バトル・ドロイド

これまで記事を読んできたならばおわかりだと思うが、答えはもちろんCのライトセーバー。「簡単すぎるね!」と思ったあなたには、こちらの問題。

Q6:オビ=ワン・ケノービが惑星コルサントのデックス・ダイナーで飲んだジュースは何?

A:パンサ・ジュース
B:タスケン・ジュース
C:ロント・ジュース
D:ジャワ・ジュース

答えはDのジャワ・ジュース。アプリ内では、こんな珍問が次々と登場する。ビギナーが「なるほど!」とうなずく基礎知識から、熱狂的なファンでも「細かすぎる……」と歯ぎしりする難問まで、硬軟織り交ぜた約900問を取り揃えている。入門編としても、ハードコアなマニアのための上級編としても楽しい『スター・ウォーズ フォース コレクション』を、ぜひダウンロードしてみては?

アプリ情報
『スター・ウォーズ フォース コレクション』

映画『スター・ウォーズ』の世界を舞台に戦うカードゲーム。『スター・ウォーズ』でお気に入りの登場人物やビークルなど合計400枚以上のカードで対戦し、集めるマルチプレイヤーカードバトルアドベンチャー。ダース・ベイダーやルーク・スカイウォーカーをはじめ、『ローグ・ワン』『スター・ウォーズ』シリーズのキャラクターやビークルのカードが続々登場。さらに、スター・ウォーズ7作品と『クローン・ウォーズ』『スター・ウォーズ「反乱者たち」』を題材にした大イベントが定期的に開催中。

料金:無料(アイテム課金制)
推奨環境:iOS 7.0以上(iPhone、iPad および iPod touch)、Android 4.0以上

STAR WARS™ & ©2017 Lucasfilm Ltd. All rights reserved. ©2017 Konami Digital Entertainment



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