もう自分たちの利益はいらない。後藤正文がアジカンに託した役割

“IF YOU TOLERATE THIS YOUR CHILDREN WILL BE NEXT”。この曲は2011年にASIAN KUNG-FU GENERATIONが主催する『NANO-MUGEN FES.』に出演を果たしてもいるイギリスの国民的ロックバンド、Manic Street Preachersが1998年に発表し、大ヒットした曲である。“輝ける世代のために”という邦題がつけられているが、スペイン内戦をモチーフに書かれたこの曲は入り組んだテーマ性を持った曲であり、その歌いだしは「未来は君に孤独でいることを教え 現在は君に恐怖と冷淡さを教える」という、シビアな現状認識から始まっている。そして、その上でタイトルに冠せられた「もし君が黙認するなら、次は子供たちの番だ」という強いメッセージを放っているからこそ、この曲は素晴らしい。アジカンの新作からも、これと同様の現状認識と、未来へ込めた願いが感じられる。

2年8か月ぶりとなるアルバム『Wonder Future』の制作は、後藤正文が編集長を務める『The Future Times』の表紙を飾ったこともあるFoo Fightersのデイヴ・グロールにプロデュースを依頼するところから始まった。結果的にそれは叶わなかったものの、LAにあるFoo Fightersのプライベートスタジオ「Studio 606」でレコーディングが行われ、ナッシュヴィルで行われたミックスはニック・ラスクリネス(Foo Fightersをはじめ、EvanescenceやMarilyn Manson、Ashなどを手掛ける名エンジニア)が担当と、強力な布陣による制作を経て、素晴らしいロックアルバムに結実している。そして、後藤はこの日の取材において、今この時代にラウドなロックを鳴らすことの理由を非常に明確に語ってくれた。アジカンが新たなフェイズを迎えたということはつまり、この国のロックが新たなフェイズを迎えたのだと言っていいだろう。

「そろそろ次の世代に手渡していかないといけない」っていう気持ちが、かなり濃い目に立ち上がってる。

―『Wonder Future』を聴かせていただいて、「後藤さんのソロアルバムは『Can't Be Forever Young』だったけど、アジカンはずっと少年、つまり『Forever Young』かも」なんてことを思ったりもして。

後藤:どうなんですかね……やってる本人たちはどんどん年老いていて、近所のガキから「おじさん」って言われても、「致し方ない」っていう感じですけどね(笑)。まあ、自分自身が音楽をやることで、ある種の青春性を体現しようみたいな気持ちはもうないです。「そろそろ次の世代に手渡していかないといけない」っていう気持ちのほうが、かなり濃い目に立ち上がってるので。

後藤正文
後藤正文

―まさに、音楽を向ける先として、常に「Young」があるっていうイメージです。それは実年齢としての若い世代に対してでもあるし、世代的には上だったとしても、その人の中に残っている少年性や少女性に訴えかけるという意味も含めて。

後藤:うん、そういうところは捨てていないですね。おっしゃる通り、それは上の世代をバッサリ切ってるとかではなく、いろんな人の中にある少年少女の部分に語りかけているところはあります。

―ただ、今回の作品に関しては、サウンドとか音楽性の部分にもある種の少年性が反映されてるとも思うんですね。最初はデイヴ・グロールにプロデュースを依頼するところから始まったそうですが。

後藤:とりあえず「言ってみようシリーズ」みたいな(笑)。そこから始まって、結果的にはスタジオを貸してくれることになったし、自分たちの中にいるロックキッズをちゃんと起動させて、できあがったギターやドラムの音に対して真っ直ぐ喜ぶようなイメージで楽曲制作はしていました。無邪気な憧れだけではないけど、ある程度そういう部分も含んではいる。

―四人の演奏を軸としたロックアルバムになったのは、バンドの10周年を経て、ある種原点に回帰したような部分があったのでしょうか?

後藤:ラウドな8ビートのロックをやりたいねって話になって、そのときパッとイメージしたのがFoo Fightersだったんです。昨今の作品も素晴らしいじゃないですか? 『Sonic Highways』(2014年)も、その前の『Wasting Light』(2011年)もものすごくよかった。ああいう音楽性で、今でもキャリアハイになるような作品を出し続けてる。それは純粋にかっこいいし、そういう人たちのやり方を目の当たりにしたいと思ったんですよね。「どうやったらあんないい音になるんだろう?」っていう。

―実際、何かつかめましたか?

後藤:特にコツが言語化されてないことに驚きました。ジャッジに対する物差しや技術が、言語化されずにその土地やスタジオに張り付いてる感じがして、それを体感して帰ってきたのが一番大きいかもしれないです。そこで感じたことを、自分の身体を使ってもう1回立ち上げるしかない。次に作業をするときは、そのときの経験が自分の基準になると思うので、そういう意味で得たものは大きかったと思います。

「今」だけにフォーカスして対処法を考えるんじゃなくて、ちゃんとロックのヒストリーのツリーに自分たちを接続させることが大事だと思った。

―LAでレコーディングをしたのは「憧れだけじゃない」という話でしたが、それはつまり「今日本のバンドとしてどんな音を鳴らすべきか?」というのを選び抜いた結果でもあると思うんですね。一言で「ラウドなロック」と言っても、やっぱりONE OK ROCKとアジカンは違うし、クラムボンのようにアニソンやアイドル周りのエンジニアとやることで音の強度を獲得しようとした例もある。そういう中で、アジカンとしてはどのような狙いがあったのでしょうか?

後藤:8ビートのロックをやるときに、どの川の流れの川下にいたいかってことですよね。ロックには時間をかけて流れてきた川があって、そういう文化や歴史と接続したいっていうのがありました。「今」だけにフォーカスして対処法を考えるんじゃなくて、ちゃんとロックのヒストリーのツリーに自分たちを接続させることが大事だと思ったから、自分から受け取りに行かないといけないと思ったんですよ。技術なり、メンタリティーなり、文化なりね。最近は「今」よりも過去のほうに興味があるので。

―後藤さんにとって、物事を判断するときの基準が「大局的な視点」「歴史的な史観」によるものになっているということは、近年いろんな取材でおっしゃってますよね。

後藤:直接的ではないにしても、バトンは受け渡され続けてるし、水は運ばれ続けてるイメージがあって、自分たちもその流れを絶やさない1つの要素というか、そういうミュージシャンでありたいと思うんです。何のつながりもなく1本の草がポコッと生えるかというと、そんなことはありえない。だから、自分たちの豊かさについて考えるときに、接続すべき大きな川のことを考えると、ヘルシーというか、よどまないんじゃないかと。

―だからこそ、LAに行ったと。

後藤:そうやっていかないと、自分たちの音楽が時間的な評価に耐えられないんじゃないかなとも思って。みんなが表現を味わう期間がどんどん短くなってると思うんですよ。春に出した新譜が、冬には「今年出したんだっけ?」っていうぐらい遠のいてしまう実感があって、「それはいくらなんでも早いだろ」って気持ちがある。一方では、10年も20年も繰り返し、若い子たちの最初のロックアルバムとして体験され続けている作品だってあるわけです。そこには時代を超える何かがあると思うんですよね。

後藤正文

大きい声を出さないといけないし、奮い立たせないといけないって自覚して、自分たちでボリュームを上げていった。

―「受け渡す」という意味では、アジカンの音楽性自体にもその意志が反映されているように思います。後藤さんは以前から「アジカンは若い人のロックに対する入口でありたい」とおっしゃっていたし、それは今回の「8ビート主体のロック」っていう方向性にも表れてるのかなって。

後藤:「音楽をやりたい」って思わせる音楽はすごく偉いと思う。なおかつ、クオリティーが高かったら最高じゃんって思うけどね。それは単純に演奏が簡単ってことだけじゃなくて、痺れるほど音がいいみたいなことでもあるわけで。まあ、人によって何がスイッチになるかわからないから、一概には何とも言えないけど、聴いたときに「これをやってみたい」と思わせるような、そういうエネルギーのあるものでありたいとは今も思ってます。

―今回の作品はまさに、そういうある種の衝動を呼び起こすアルバムだと思います。

後藤:そうだったら嬉しいですけどね。でも、おじさんたちのやってることだから、「やっぱワンオクだよね」ってなるかもしれないよ(笑)。オールドスクールなやり方ではあると思うから、そのあたりがどう響くかはわかんなくて。逆に新鮮だったりもするのかなっていう。まあ、歪んだギターを重ねたりするのって、野暮ったい印象ではあると思うんですよ。今の子たちの音楽ってもっとクールで、クリーントーンでダビーな感じっていうか、ディレイとかリバーブを上手く使っていて、わりと逃避的な音楽でもあるし。東京というか、都市っぽくもあるというかね。

―いわゆる1980年代の「シティポップ」とは違う文脈で、シティのポップスだなっていう感じがします。

後藤:今の子たちのリアルな都市の感覚なんだと思う。だから、「シティポップ」ってまとめちゃうとちょっと失礼になると思うんだけど、でも自分たちはそこを気にしなくてもいいかっていうのはあった。世代も違うわけだし、「今俺たちはもうちょっと大きな声で言わなきゃいけないことがあるんだよね」みたいな。逃げてもいられないし。気概を持ってやるときには、やっぱりラウドなほうがいいでしょっていう。大きい声を出さないと聴こえないだろうし、奮い立たせないといけないって自覚して、自分たちでボリュームを上げていった。今回のアルバムはそういうことだったと思うんです。

ほんのちょっとの前向きさというか、ポジティブなフィーリングをみんなが持ち寄ったら、そこそこ社会は明るくなると思うし、逆に言うと、そういうやり方でしか変わらない。

―“Wonder Future”という曲があって、それがアルバムタイトルにもなっているわけですが、「Wonder」っていろんな意味で取れる言葉だと思うんですね。

後藤:そうですね。良くも悪くもですよね。

―個人的には、切迫した思いが背景にあるように感じました。<もう漕ぎ出してしまったんだな>という歌詞には、「後戻りはできない」っていう、強い意志が乗っているようにも思いましたし。

後藤:解釈はたぶん、その人の危機感によると思います。僕としては前向きなイメージで捉えてほしくて。今の状況を反転させてほしいし、「もう漕ぎ出してしまったけど、何が待っているのかは誰にもわからないんだよ」って、ものすごく希望に満ちてるとも思う。だって明日何が起こるかわからないって、すごくいいことじゃない? 今からこの先何が起こるかあらかじめ書いてある予定表がもらえるとしたら、生きてはいかれないと思うもんね。「何歳で悲しいことがあって、何歳で死ぬ」とか書いてあったら、「もういいかな」って思っちゃう。でも、実際はわからないわけじゃん。未来なんて観念的なものでしかないんだよっていう。

―もちろん、歌詞の背景にはシリアスな現状認識があって、でもだからこそ反転させていきたいし、奮い立たせたいっていうことだと思うんです。

後藤:うん。人それぞれの「もっと色濃く生きたい」みたいな気持ちの引き金を引くような音楽であれたらなって。ポジティブかネガティブか、どう映るかは別として、こっちの意図としては、ただひたすらフックを用意して、どっかに引っかかってくれれば、見える景色がグリッとずれるかもしれない。ただ、そこから先は俺にはどうにもできなくて、あなたがどうにかするしかない。そういうのが連なって、俺たちの社会ができてるわけだから、それぞれがそれぞれの場所で“Little Lennon”になってくれればなって。

―まさに、その曲につながりますね。

後藤:ほんのちょっとの前向きさというか、ポジティブなフィーリングをみんなが持ち寄ったら、そこそこ社会は明るくなると思うし、逆に言うと、そういうやり方でしか変わらない。誰か1人とんでもないカリスマが社会を変えるときって、絶対にクソなタイミングだから。それって最悪のことなんだよ、きっとね。

―“Little Lennon”は間違いなくアルバムのキーになっている曲で、今日の前半に話した「大局的な視点」っていうのも、この曲に入ってますよね。<四万年だって君は歌い続けるかい? ラウドラウドラウド>から始まるパートに。

後藤:どうして「ラウド」なのかって、そこに書いちゃってるからね(笑)。わかっているだけでも、音楽には4万年の歴史があって、人が紙に何かを書きつけるようになってからは5千年だし、俺らの一生が100年だとして、そういう中だからこそ、強く書きつけたり、誰かを愛することが意味を持ってくるんだということが歌いたくて。<二三年だって君の声は響くのかい?>っていうのも、どんどん忘れられていく世の中だからこそ、歌う意味がある。つまり、このアルバム2曲目でほぼ言いたいこと言い終わっていて(笑)。

後藤正文

―1曲目の“Easter”の「ゴーストタウン」という言葉が現状認識を示していて、その上で、一人ひとりに呼びかける“Little Lennon”があるという、この流れがとても重要ですよね。

後藤:“Little Lennon”で<喩えろよ 塗り替えろよ>って言っちゃってるしね。2曲目でほぼすべて説明し終わっていて、「ここから先は例え話でございます」というか、いつ、どこのことかもわからない風景を歌いながら、もしかしたら今のことなんじゃないか? と思わせたり、「俺のことかも? 私のことかも?」って思わせながら最後まで進んでいく構造なんですよね。

何がイケていて何がイケてないとかじゃなくて、やりたいことをやればいいし、書きたいことを書けばいい。「ダサいと言われようが、俺のやりたいことはこれだ」って、やっとそう思えるようになった。

―途中で「若い人の音楽には逃避的な側面が含まれてる」という話がありましたが、それは個人的にもここ最近すごく強く感じてることで。後藤さんはその状況をどう見ていらっしゃいますか?

後藤:でも、20代とかそんなもんじゃない? Washed Out(1983年生まれのアメリカのミュージシャン、アーネスト・グリーンによる音楽プロジェクト、現代のチルウェイヴの代表格)の歌詞だって、「君と僕の話」じゃんっていうか、何年も前から日本のロックバンドが歌ってることとそんなに変わらないし、世界的に見ても、20代が歌うことってそんなもんだよ(笑)。もちろん、中には先進的な人もいるだろうけど、そこは年相応に育っていくことのような気もするし、20歳そこそこでバチバチに社会のこと歌ってても、それはそれでちょっと気持ち悪いじゃん? 「女の子のこととか考えなよ」って思っちゃう(笑)。でも、おじさんにはおじさんのやんなきゃいけないことがあるから、「君も俺の年になったらわかるよ」みたいなさ。

―まあ、逃避的な側面は、音楽のスペシャルな部分であることも間違いないですしね。

後藤:ここではないどこかにぶっとばしてほしい気持ちは俺もあるし、俺たちみたいにたくさんフックを用意するようなバンドばっかりになるのも、それはそれでバランスが悪い気もするから、みんな好きなことをやったらいいんだよって思う。何がイケていて何がイケてないとかじゃなくて、やりたいことをやればいいし、書きたいことを書けばいい。「ダサいと言われようが、俺のやりたいことはこれだ」って、やっとそう思えるようになった。ミーハーだから何が流行ってるのかは気になるけど、アジカンでやるときはそういうのに対処できないっていうこともあるから。バンドってやったことある人ならわかると思うけど、みんなで同じものを聴いてないと、絶対に思った通りにはならなくて、そこが面白味でもあるわけでね。逆に、ソロをやるときは海外のインディーロックに目配せしちゃうんだけど。

―昨年ソロのアルバムを出したことで、逆にアジカンとしてやることが明確になったっていうのは間違いなくあるでしょうね。

後藤:そう、ソロを出すときに、ある程度アジカンから家財道具を持って出ちゃったんだよね。この家にあっても使わないなって箪笥や調理器具を全部持って出ちゃって、手元にあるのはギターだけみたいな、そういうイメージ(笑)。ソロとアジカンの活動を差別化できたというか、メンバーは何をやったら一番スムーズに体の隅々まで使って表現してくれるんだろう? 生き生きと音楽をやってくれるんだろう? って考えると、やっぱりラウドな8ビートを演奏しているときが一番楽しそうなんですよ。で、メンバーが楽しそうだと、俺も楽しい。そういう気持ちはありましたね。メンバーが喜ぶような曲を書こうって。

アジカンっていうバンドはもう、自分たち以外の利益のために転がしたい。それが今、自分をアジカンに駆り立ててる一番大きなもので、すごくやりがいがある。

―震災以降の後藤さんは、他者に対する意識がものすごく強くなっているように感じます。それは若い世代もバンド仲間もそうだし、今おっしゃったようにメンバーに対しても。周りにとってプラスになることが、自分にとってのプラスなんだという意識が強くなっているんですか?

後藤:それはありますね。アジカンはもう、やることなすことアジカンの利益じゃなくていいと思ってる。それはホントにそう。俺たちはもう十分いろんなことに恵まれてやってきたと思うから、このバンドは自分たち以外の利益、社会的な利益や、友達のバンドの利益のために転がしたい。それが今、自分をアジカンに駆り立ててる一番大きなもので、すごくやりがいがある。ソロでやっても暖簾に腕押しみたいなことが、アジカンでやるとゴリッと動いたりすることもあるからね。その分、ソロは人のことは気にせず、俺がやりたいことに直接的に接続するから、メンバーが「ん?」って思うような曲でもやれるし、そこが確保されたのは自分にとってでかくて、アジカンに向かうときはヘルシーな精神状態で取り組めているなって思います。

ASIAN KUNG-FU GENERATION
ASIAN KUNG-FU GENERATION

―最後にもう一度、「未来」についての話をさせてもらうと、去年東京新聞で、いとうせいこうさんが終戦記念日の対談の中でおっしゃっていたことがすごく印象に残っていて、「今の自分を支えているのは、戦後恥ずかしくないように発言していなければならないという思いです。未来の人から見られていると思って、僕はものを書いています」と。この「未来から見られている」という感覚は、後藤さんの考え方の基盤とすごく近いように思うんです。

後藤:つまり、何を手渡していくかってことだよね。例えば、総理大臣とかが国を代表して発言するときって、我々国民はもちろん、今まで日本人として生きてきた人や、これから生まれてくる人たちも含めて、その代表として言葉を発するべきで、そういう責任は我々にもあると思う。やることなすことすべてにそういう思いを張り巡らすことは難しいかもしれないけど、これから生まれてくる人たちもこの国の人間なんだって考えると、死んだあとは知らないよ、自分たちの世代ですべてを貪り尽くしてもOK、って感覚じゃいけないと思う。だから、最初のバトンの話に戻るけど、「受け渡すものはあるのか?」というのは、自分に常に問いかけてる。一人の市民として考えれば、憲法の問題とかも、未来の世代に手渡すということだし、じゃあ、音楽の現場では何を手渡せるかって考えると、もっといいミュージシャンやプロデューサーにならなきゃいけないし、いろんな場所で語るべき言葉を持っておかないといけない。そういうことは考えますね。

ASIAN KUNG-FU GENERATION

―それはまさに、「未来から見られているような感覚」と言えそうですね。

後藤:もちろん、「今ここ」っていう視点もすごく大事だとは思う。ただ、もっと長いスパンで考えることもすごく大事。何がホントの利益なのかって話で、四半期とかの利益で考えてちゃいけないっていうかね。『NANO-MUGEN FES.』だって、別に自分たちが洋楽のバンドとやって箔をつけたいとかじゃなくて、あれは10年後にいろんな音楽に興味を持つ人たちが増えて根付くことによって、それが音楽周りの利益になると思ってやってたわけで。これからもそういうことをやっていきたいんです。

―今日は最初「Young」っていう話から始めましたけど、それってそのまま「Future」に置き換えられるなって、話しながら思いました。

後藤:ひとえに、子供たちは希望だよね。これから何者にでもなれるんだっていう、そういう可能性を誰しもが持ってるわけで、そこにはちゃんと言葉を投げかけ続けたいし、ある種の「BET」っていうかね、俺たちがやんなきゃいけないのはそういうことなんじゃないかと思う。「教育って、そういうことでしょ?」っていう。曲で何かを教えてやろうなんて思わないけど、俺たちは俺たちで踏ん張って、なるべく悪くないものをどんどん用意するしかない、食いとめていくしかないっていう、そういうイメージかな。

リリース情報
ASIAN KUNG-FU GENERATION
『Wonder Future』初回限定盤(CD+DVD)

2015年5月27日(水)発売
価格:3,996円(税込)
KSCL-2587/8

[CD]
1. Easter / 復活祭
2. Little Lennon / 小さなレノン
3. Winner and Loser / 勝者と敗者
4. Caterpillar / 芋虫
5. Eternal Sunshine / 永遠の陽光
6. Planet of the Apes / 猿の惑星
7. Standard / スタンダード
8. Wonder Future / ワンダーフューチャー
9. Prisoner in a Frame / 額の中の囚人
10. Signal on the Street / 街頭のシグナル
11. Opera Glasses / オペラグラス
[DVD]
1. Easter / 復活祭(Music Clip)
2. Standard / スタンダード(Music Clip)
3. Recording Documentary @ Studio 606 & Rock Falcon Studio

ASIAN KUNG-FU GENERATION
『Wonder Future』通常盤(CD)

2015年5月27日(水)発売
価格:3,146円(税込)
KSCL-2589

1. Easter / 復活祭
2. Little Lennon / 小さなレノン
3. Winner and Loser / 勝者と敗者
4. Caterpillar / 芋虫
5. Eternal Sunshine / 永遠の陽光
6. Planet of the Apes / 猿の惑星
7. Standard / スタンダード
8. Wonder Future / ワンダーフューチャー
9. Prisoner in a Frame / 額の中の囚人
10. Signal on the Street / 街頭のシグナル
11. Opera Glasses / オペラグラス
※初回デジパック仕様

ASIAN KUNG-FU GENERATION
『Wonder Future』アナログ盤(LP)

2015年6月24日(水)発売
価格:3,780円(税込)
KSJL-6182

1. Easter / 復活祭
2. Little Lennon / 小さなレノン
3. Winner and Loser / 勝者と敗者
4. Caterpillar / 芋虫
5. Eternal Sunshine / 永遠の陽光
6. Planet of the Apes / 猿の惑星
7. Standard / スタンダード
8. Wonder Future / ワンダーフューチャー
9. Prisoner in a Frame / 額の中の囚人
10. Signal on the Street / 街頭のシグナル
11. Opera Glasses / オペラグラス
※完全生産限定

イベント情報
『ASIAN KUNG-FU GENERATION Tour2015「Wonder Future」』

2015年7月5日(日)
会場:埼玉県 戸田市文化会館

2015年7月8日(水)
会場:群馬県 ベイシア文化ホール

2015年7月11日(土)
会場:栃木県 宇都宮市文化会館

2015年7月18日(土)
会場:神奈川県 横浜アリーナ

2015年7月22日(水)
会場:北海道 旭川市民文化会館

2015年7月24日(金)
会場:北海道 札幌市民ホール

2015年7月28日(火)
会場:愛媛県 松山市民会館 大ホール

2015年7月29日(水)
会場:香川県 サンポートホール高松 大ホール

2015年8月24日(月)
会場:神奈川県 鎌倉芸術館大ホール

2015年8月25日(火)
会場:神奈川県 鎌倉芸術館大ホール

2015年8月29日(土)
会場:石川県 本多の森ホール

2015年8月30日(日)
会場:新潟県 新潟県民会館

2015年9月2日(水)
会場:埼玉県 大宮ソニックシティ 大ホール

2015年9月5日(土)
会場:静岡県 アクトシティ浜松

2015年9月6日(日)
会場:静岡県 富士市文化会館

2015年9月11日(金)
会場:岩手県 大船渡リアスホール

2015年9月13日(日)
会場:福島県 いわきアリオス

2015年9月18日(金)
会場:鹿児島県 鹿児島市民文化ホール第一

2015年9月20日(日)
会場:福岡県 福岡サンパレス ホテル&ホール

2015年9月22日(火)
会場:広島県 上野学園ホール

2015年9月23日(水)
会場:岡山県 倉敷市民会館

2015年9月25日(金)
会場:兵庫県 神戸国際会館 こくさいホール

2015年10月2日(金)
会場:岐阜県 長良川国際会議場

2015年10月4日(日)
会場:愛知県 名古屋国際会議場センチュリーホール

2015年10月9日(金)
会場:大阪府 オリックス劇場

2015年10月10日(土)
会場:大阪府 オリックス劇場

2015年10月12日(月)
会場:宮城県 仙台サンプラザホール

2015年10月15日(木)
会場:東京都 東京国際フォーラム ホールA

2015年10月16日(金)
会場:東京都 東京国際フォーラム ホールA

2015年10月24日(土)
会場:沖縄県 沖縄市民会館大ホール

料金:各公演5,940円
※3歳以上、要チケット

『ASIAN KUNG-FU GENERATION Tour 2015「Wonder Future」- Latin America』

『SUPER JAPAN EXPO』
2015年11月14日(土)
会場:チリ サンティアゴ Movistar Arena

2015年11月15日(日)
会場:ブラジル サンパウロ Teatro Carioca

2015年11月18日(水)
会場:アルゼンチン ブエノスアイレス Teatro VORTERIX

2015年11月20日(金)
会場:メキシコ メキシコシティ Plaza Condesa

プロフィール
ASIAN KUNG-FU GENERATION (あじあんかんふーじぇねれーしょん)

1996年、大学の音楽サークルにて結成。2002年、インディーズレーベルより『崩壊アンプリファー』をリリース。2003年4月、同作がキューンミュージックより異例の再リリースとなり、メジャーデビュー。同年より新宿LOFTにて『NANO-MUGEN FES.』を立ち上げ、2004年からは洋楽アーティストも加わり、会場も日本武道館、横浜アリーナと年々規模を拡大し、2012年の夏には横浜アリーナ2DAYSにて10回目となるフェスを開催した。これまでに7枚のオリジナルフルアルバムをリリース。2013年、デビュー10周年を迎え、9月には横浜スタジアム2DAYSにて、10周年記念ライブを開催。後藤が描くリアルな焦燥感、絶望さえ推進力に昇華する圧倒的なエモーション、勢いだけにとどまらない「日本語で鳴らすロック」でミュージックシーンを牽引し続け、世代を超えた絶大な支持を得ている。



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