コラム

2016年に一番愛された作品は? カルチャーランキングを発表

2016年に一番愛された作品は? カルチャーランキングを発表

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CINRA.NET編集部

2016年も残すところあとわずか。CINRA.NETでは今回初めて、読者のみなさんの力をお借りして、音楽、映画、アート、ステージ、書籍の5ジャンルの年間ランキングを作りました。社会情勢が激動し、コンテンツ / カルチャー産業も大きな変化を求められている今だからこそ、既存の枠組みにとらわれず、より刺激的で創造性豊かな作品が生まれやすい時代です。そうしたなかで、様々なジャンルを横断的に楽しんでいるCINRA.NETの読者が作り上げたランキングは、売上ランキングとも、専門メディアのランキングとも違う、独自性の強い内容になりました。難し過ぎず、簡単過ぎず、やさしくて深い作品たち。各ジャンルの入門編にも最適な2016年のランキングをどうぞ。

2016年ランキング 音楽 / 映画 / アート / 演劇 / 書籍

【音楽編】世界的なトレンドをおさえる若手の台頭と、日本の音楽シーンを代表する大物の活躍

10位 KANDYTOWN『KANDYTOWN』

KANDYTOWN『KANDYTOWN』ジャケット
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総勢16名の東京の街を生きる幼馴染たちによるヒップホップクルー、KANDYTOWN。呂布、YOUNG JUJU、KIKUMARUらが所属し、それぞれのソロ活動も目立ちましたが、KANDYTOWNとしてリリースしたメジャー1stアルバムが第10位にランクイン。OKAMOTO'Sのオカモトレイジが、制作ディレクターとして参加しています。

9位 クリープハイプ『世界観』

クリープハイプ『世界観』ジャケット
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クリープハイプの4thアルバム。映画『脳内ポイズンベリー』の主題歌“愛の点滅”、明星「一平ちゃん 夜店の焼きそば」のCMソング“リバーシブルー”、ドラマ『そして、誰もいなくなった』の主題歌“鬼”など、お茶の間にまで響かせた楽曲が多数収録されています。ボーカルの尾崎世界観は、今年小説家デビューも果たし、その文学的感性を『祐介』(文藝春秋)でも発揮しました。

8位 RADWIMPS『人間開花』

RADWIMPS『人間開花』ジャケット
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今年は野田洋次郎の活躍が眩しかった! 映画『君の名は。』の主題歌“前前前世”や、“スパークル”のオリジナルバージョンも収録されている、RADWIMPSの8thアルバムが第8位にランクイン。初出場となる『紅白歌合戦』では、新海誠監督が編集したスペシャル映像が流れることも発表されています。

特集:野田洋次郎が語る、RADWIMPSと両輪をなすillionの再始動

7位 RADIOHEAD『A MOON SHAPED POOL』

RADIOHEAD『A MOON SHAPED POOL』ジャケット
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前作『The King Of Limbs』から、5年ぶりの新作となったRADIOHEADのフルアルバム。『SUMMER SONIC 2016』のヘッドライナーは、RADIOHEADとUNDERWORLDの2組が務めました。東京公演にて、日本では13年ぶりに“Creep”が演奏されたことも、現場を目撃していたオーディエンスを一層喜ばせました。

6位 サニーデイ・サービス『DANCE TO YOU』

サニーデイ・サービス『DANCE TO YOU』ジャケット
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名盤『東京』のリリースから20年。2016年の前半は『東京』のリマスタリング盤やボックスセットの発売、さらにはアルバム完全再現ライブで、その節目を祝しました。そして夏にリリースされた10枚目の新作『DANCE TO YOU』で、改めて、サニーデイ・サービスは20年間変わらずエバーグリーンなポップスを奏でてきた、オンリーワンな存在であることを証明。

特集:実は大ピンチだった曽我部恵一、レーベル休止も考えた制作を語る

5位 スピッツ『醒めない』

スピッツ『醒めない』ジャケット
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メジャーデビュー25周年である今年に発表された、15枚目のアルバム。『第58回日本レコード大賞』にて、優秀アルバム賞を受賞しています。CDジャケットに写る「モニャモニャ」と名付けられた動物には、全身を包んでくれるかのような温もりがあり、まさしくスピッツの音楽そのものを表しているかのようです。

4位 フランク・オーシャン『Blonde』

日本人ラッパー・KOHHの共演も話題になった、フランク・オーシャンの傑作。洋楽の作品としては、最も多くの票数を集めました。本作は、もともと配信リリースのみで発表されていましたが、突如オンラインショップにて、24時間限定でCDとアナログ盤が発売されたときに、世界中の音楽リスナーがサイトにアクセスしたことも印象的でした。

3位 METAFIVE『META』

METAFIVE『META』ジャケット
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高橋幸宏×小山田圭吾×砂原良徳×TOWA TEI×ゴンドウトモヒコ×LEO今井による、METAFIVEの1stアルバム。この「オールスター」とも言えるメンバーが集結して、本気で曲作りに取り組み、しかも年に2枚もアルバムをリリースしたことは、日本中の音楽リスナーにとって贅沢な驚きとなりました。

特集: METAFIVEインタビュー 幸宏、小山田らの比類なき最高峰バンド

2位D.A.N.『D.A.N.』

D.A.N.『D.A.N.』ジャケット
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D.A.N.の1stアルバムが、2位にランクイン。22歳という若き年齢で、この作品を完成させてしまった彼らの深き音楽愛と感性に、多くのミュージシャンや業界関係者までもが虜に。今後も日本のポップミュージックを更新していく存在として、大きな期待がかかります。2015年には『FUJIROCK』の新人登竜門ステージ「ROOKIE A GO-GO」に出演していましたがが、2016年にはRED MARQUEEに出演し、圧巻なステージを繰り広げていたこともメモリアル。

特集:注目新人D.A.N.、音楽が短命な時代に反旗を翻す22歳の快進撃

1位 宇多田ヒカル『Fantôme』

宇多田ヒカル『Fantôme』ジャケット
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2位に大差をつけ圧倒的な票数を獲得したのは、宇多田ヒカルの8年半ぶりのアルバム『Fantôme』。椎名林檎、KOHH、小袋成彬とのコラボレーションも、自身の母親を想って書いた言葉も、海外の音楽を浴びながら作り込まれたサウンドも、1曲1曲のすべての瞬間にエネルギーが漲っていて、とにかく感動的でした。オリコンチャートの週間CDアルバムランキングにて、4週連続1位を獲得。


総括
聴き慣れたポップミュージックではなく、新鮮味のある音楽や、その人にしか作り得ないようなオリジナリティーのある作品、なおかつ完成度の高いものを求めているCINRA.NET読者の想いが反映されたランキングと捉えることができます。

2016年の音楽シーン全体を見渡すと、一昨年~昨年くらいまでよく耳にした「4つ打ちロック」と言われるBPMの早いギターロックの流行は一旦落ち着き、ファンク・ジャズ・ヒップホップ・ソウルなどのブラックミュージックの要素を取り入れたポップスを鳴らすバンドが目立つようになりました。テレビ朝日にて放送されている『フリースタイルダンジョン』がブームとなり、「ラップ」や「フリースタイル」という言葉が、ヒップホップ好きなリスナーだけでなく、カジュアルに使われるようになったことも、2016年の特徴として挙げられそうです。

さらに、今年評価されたミュージシャンや、特に上位4位の作品に目を向けてみると、いよいよ「邦楽」「洋楽」という壁は崩壊しつつあり、世界レベルで評価され得るトレンド性と刺激があるクオリティーの高い音楽こそが、国内のリスナーにも求められているのでは、と思わせられます。

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