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『第5回大江健三郎賞』は星野智幸『俺俺』、現代社会で個人が生きる意味問う問題作

作家・大江健三郎が審査員を務める文学賞『第5回大江健三郎賞』を、星野智幸の小説『俺俺』(新潮社)が受賞した。

大江の作家生活50周年と同賞を主催する講談社の創業100周年を記念して創設された『大江健三郎賞』。これまでに長嶋有『夕子ちゃんの近道』、岡田利規『わたしたちに許された特別な時間の終わり』、安藤礼二『光の曼陀羅 日本文学論』などが受賞作に名を連ねている。

星野は、1965年ロサンゼルス生まれ。1997年に小説『最後の吐息』で文藝賞を受賞。2000年に『目覚めよと人魚は歌う』で三島由紀夫賞、2003年に『ファンタジスタ』で野間文芸新人賞を受賞している。受賞作の『俺俺』は、なりゆきで「オレオレ詐欺」を実行した主人公「俺」が、次々と増殖していく不条理作品。現代社会で個人が生きる意味を突きつけた問題作だ。

受賞作は翻訳され、海外での刊行も予定。また、5月19日には東京・護国寺の講談社社内ホールで大江と星野の公開対談が開催される。

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