「月刊CINRA」連載 あの雑誌の特集、予想します。第8回 「Tokyo ●raffiti」

第8回「Tokyo ●raffiti」2009年6月号の特集
特集名「変愛部屋で暮らしてますっ。」

雑誌の趣向を分析しながらその雑誌の特集を予想しちゃおう、そして当たったら見本誌を送ってくださいね、という、誰に頼まれたわけでもない押し付けがましい企画。届きそうな特集も相次いでるんですが、未だ1冊も届いておりません。マガジンラックを空けてお待ちしております。さて、第8回は「To●yo graffiti」。

第6回「小悪魔ageh●」2009年4月号の特集

雑誌を作る皆さんが読者を雑誌に近づけようとしてどうにも一向に近づけ方が分からないんでそれなら近づけるどころか載せちゃえばいいじゃん買ってくれるし、という安直な発想が読者モデルなり街角スナップを量産させておるわけでございます。投稿してそれがようやく載って必死に繰り返して常連になって……という艱難辛苦が雑誌に物語を作らせたはず。だったのだが、この雑誌に代表されるように、もう載せまくり載せまくり。東京中の素人スナップだけで構成されるこの雑誌、部屋から鞄の中身から昔の写真から初めてHした日のエピソードまで、出せるもんは出してハイ共感。ゲンナリしてページをめくれば「あなたは誰に似ていますか?」に「長澤まさみ」と答えていらっしゃる。これを勇気と呼ぶんですね。ええ確かに目は2つ、鼻と口は1つずつですね。似てますよね、すごく。ほう「黒木メイサ」ですか、エクゾチックという言葉って、罪なんですね。

お気に入りの一冊は寺山修司ですと答えるドレッドの彼の部屋の本棚を見てみますと、寺山修司に岡本太郎に中島らも、そうですみなさんおわかりですね、彼をヴィレッジヴァンガード君と命名。こだわりのDJルームにLPが20枚くらいしか無いのは何でですか、ヴレヴァン君。間接照明で読書は出来ないですよ、ヴィレヴァン君。

素人の公開の仕方を変えてくるだけで保たせる雑誌なのだが、そろそろ異分子を注入しよう。「恋愛部屋」ならぬ「変愛部屋」特集だ。ゲイとレズのカップル、高齢恋愛カップル、主夫とキャリアウーマンカップル、男女三組で中古一軒家に住まうカップルズ、いやはやそんな人達はもうこれまで散々紹介済みなんだけど、「変愛」とか言ってみたら新しいカテゴリーが生まれた気がして、スナップっすかOKっすよの嵐。知り合いの知り合いくらいが出てると思うぜ「変愛部屋で暮らしてますっ。」特集は、5月25日発売です!

[結果報告:的中率80%]
6月号ではないものの、9月発売号の特集が「恋愛は自由! さまざまな46組のカップルが想いを語ります。」でございました。私の予想は「ゲイとレズのカップル、高齢恋愛カップル、主夫とキャリアウーマンカップル、男女三組で中古一軒家に住まうカップルズ」、雑誌に載ったのは、「学生結婚カップル」「女性が年上の21歳差カップル」「ゲイカップル」「セックスレスカップル」「国際恋愛カップル」「男性が年上の28歳差カップル」「複数愛主義者カップル」「レズビアンカップル」「ストリッパーとバンドマンカップル」「おなべと女性カップル」「元ヤクザの牧師カップル」などなど。わぉ、ほぼ正解。



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