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「月刊CINRA」連載 あの雑誌の特集、予想します。第15回「haru_m● vol.15 春」

「月刊CINRA」連載 あの雑誌の特集、予想します。第15回「haru_m● vol.15 春」

武田砂鉄
2010/04/14

第15回 「haru_m● vol.15 春」の特集
特集名「はるみの春見頃」

さて今年も終わろうとしておりますが、案の定、雑誌はあれこれドタバタと消え去り、宝島社が刊行するブランドムックだけがドカ積みにされてる師走でございましょう。本におまけを、というより、本がおまけについてるブランドムック、大きめのショッピングバッグやらがメインを張るわけですが、そのバッグからおもむろに本を取り出した女子大生、身を乗り出して確認してみれば「1Q84」。読むのを止めて取り出したのはi-phoneだったりと、まるで「日経トレンディ」の好例企画「2009年ヒット商品ベスト10」みたいでゲンナリ。

第15回「haru_m● vol.15 春」の特集

今年、雑誌のみなさんがどうやって生き延びたかとなれば、露骨な手段。そう、誰かに頼る。必死に、看板娘を求めたのでありました。まるごと梨花。とにかく松嶋菜々子。とことん清原亜希(あの野球選手の奥様ね)。どこまでも黒木瞳。数十頁も特集しちゃう。今まで雑誌の顔だけを務めていればよかった面々が、雑誌を丸ごと背負わされておるのですが、頼られた皆は嬉しそう。しかし、鈴木えみに頼った「PINKY」やSHIHOで安全運転をしていたはずの「BOAO」はいつの間にかサヨウナラ、頼られた側は巻き添え食らうように雪崩の中へ。鈴木えみの跡地には佐々木希がヒョイと立ち、SHIHOは何とか助けられ再就職先で雑誌丸ごと背負わされております。

誰かに頼る傾向、女性誌だけじゃありません。雨後のタケノコ以上の勢いで生まれて消えたエコロハス雑誌たち、さぞかし紙を無駄にしたことでしょう。生き残るためにゃやっぱり誰かに頼ろうと白羽の矢が立ったのは栗原はるみ様。「ku:nel」かと見間違う雑誌タイトル「ha●u_mi」。季刊で4冊まるごとご登場くださいませ、と自由を保障されたはるみ様、料理だけじゃ飽き足らず遠方へ旅に出れば、イラストを添えたシールまで付けて、冷静に見ればファンブックの類いに近しくも、憧れにはならずに側にいてくれる安心感。「作ってあげたい彼ごはん」って本が流行ってるけども、「ところで彼ごはんって何ごはんなのよ」と冷静に諭すかのように、責任持ってしっかりとビーナチュラルなご飯の作り方を教え込んでくださる。彼とか貴方という呼び方は卒業して、うち、わが家、そう呼びながら食卓へ乗っける、これが「ごはん」の正しい姿でしょと言わんばかり。はるみさんの笑顔に導かれて2010年も乗り切れそうです、って具合に編集部が陰でもホントに褒め讃えてそうな「h●ru_mi」の春号、もう頼りに頼ってオヤジギャグ気味に「はるみの春見頃」ってタイトルでいきましょうか。

[結果報告:的中率5%]
その後に出た現時点での最新号/冬号の特集は「ビュッフェランチへようこそ」でした。春号がどうなるか分かりませんが、こちらの読みは外れているのかもしれない。つまり、はるみさんに頼るというよりも、もはやはるみさんへの信頼は定まっていて、わざわざタイトルに「はるみさん」を入れなくても良くなっているのでしょう。いつもそこに、はるみさんはいてくれて、「ようこそ」と言ってくれる、読者はそれをもう知っているのです。

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