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「月刊CINRA」連載 あの雑誌の特集、予想します。 第3回「ro●kin’on」

「月刊CINRA」連載 あの雑誌の特集、予想します。 第3回「ro●kin’on」

武田砂鉄
2010/04/14

第3回「ro●kin’on」2009年新春号の特集
特集名「アルバム・オブ・ザ・イヤー2008」

雑誌の趣向を分析しながらその雑誌の特集を予想しちゃおう、そして当たったら見本誌を送ってくださいね、という、誰に頼まれたわけでもない押し付けがましい企画。第3回は「rockin’●n」。

第3回「ro●kin’on」2009年新春号の特集

毎年新春号に行われるこの特集。今年出たアルバムに順位をつけて発表する恒例企画だ。音楽雑誌が音楽を牽引できなくなって久しい。音楽雑誌が何を言おうと、それは「音楽雑誌はああ言ってるけど…」に留まってしまう。しかし音楽雑誌自体は、そうはいっても僕らの言うことが何らかの指標になるんでしょと揺るがない。改めてお伝えしておく、そんなことは無いかもよ。この雑誌、言い回しに特徴があって、いっつもおんなじ熱し方で褒めるのだ。なんとなく全部似てんだよな。下記は、2008年のベスト1アルバムに捧げられる文章である。何のアルバムだか知らないけど、そんなに外れないと思うよ、これで。

ロックンロールが肯定される祝福、ただその勝利なのだ。この勝利を我々はどれくらい待ったのだろうか。徹底的なストイシズムから導かれる純度に満ち満ちとした勝利である。彼らが歩みに迷いを覚えた時、彼ら自身を肯定してくれるものは何だったのか、その回答である。言うまでもないが、自身が鳴らす「音」なのだ。「音」が彼らを蘇生させた。爪弾くその音楽が、何よりの強度だったのだ、そして歓喜だったのだ。回り道ゆえの帰還に滲むものを追いやって体を新たにし、温めていた分子を注入する隙間を作ったのである。円熟でも新鮮でもない、中間点に居ながら決して中和しない、これは我々が経験したことの無い化学反応だったのだ。決して望まぬ選択肢を目の前に突きつけられた時、人はその選択肢を闇雲に追放する。しかし彼らは違った。選択肢を意図的に追放するのである。追放された選択肢に可能性がこびりついて舞い戻ってくると知っていたからだ。ロックンロールは打たれ強いのだ、そう信じていたに違いない。その信念をこちらが信じないでどうするのだ。ロックンロールという産物に対話を申し込んだがゆえの回り道だったのかもしれないが、その産物を改訂する筋力の勝利となった。

よぉしこれを書いておけばどれが1位になっても安心だぜぃ。「アルバム・オブ・ザ・イヤー2008」発表号は12月末発売です!

[結果報告:的中率80%]
実際どんな文章だったかは読んでいないので分からないものの、ふむふむ、多分合っているだろうなと思わせる熱っぽい文章ですな。「肯定」とか「勝利」とか「信念」とかをまぶしていくことで、徹底的な絶賛として血を通わす事が出来るのであります。

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