「月刊CINRA」連載 あの雑誌の特集、予想します。第6回「小悪魔ageh●」

第6回「小悪魔ageh●」2009年4月号の特集
特集名「オバマはチェンジってゆうかもしれないけど、そんなことはどうせうちらには関係ないんだし、だったら、今日を何とか無事過ごしてたいってホントの所に正直になりたい、イエス愛キャン!」

特集名「オバマはチェンジってゆうかもしれないけど、そんなことはどうせうちらには関係ないんだし、だったら、今日を何とか無事過ごしてたいってホントの所に正直になりたい、イエス愛キャン!」

第6回「小悪魔ageh●」2009年4月号の特集

雑誌の趣向を分析しながらその雑誌の特集を予想しちゃおう、そして当たったら見本誌を送ってくださいね、という、誰に頼まれたわけでもない押し付けがましい企画。未だ、どこからも見本誌届いてません。恥ずかしがらずに送ってくださいまし。第6回は「小悪魔ahe●a」。

「Cawaii!」が休刊するなど、ギャル雑誌が苦しむ中での唯一の勝ち組が「小悪魔a●eha」。簡単に説明すれば、キャバ嬢を躊躇無く「憧れの存在」に置いた雑誌で、頭は盛り盛り、顔を真っ白に塗ったくれば、耳を隠すように巻き巻き、おめめはキラキラ、爪はラメラメ、と何かとドギツイ。性風俗の世界に顕著だが、かつて夜の世界というのは、女を売り物にした行き着く果ての場所であった。しかし、今は違う。致し方なく性風俗に足を入れようとも、そのレベルではちょっと……と門前払いを食らうらしい。キャバ嬢を、手の届く目標として存在させるこの雑誌の特徴は、キャッチコピーにある。無理なことは無理と言う。目指せないものは目指せないと言う。言った後でどうにかしようとする。その素直さは、女性誌の世界にあって、もはや勇気だ。「生まれつきエビちゃんじゃなくたって私たちは努力と一緒に生きていくんだ」「生まれたときから日本はこんな感じで今さら不況だからどうとか言われてもよくわからない。そしてこの2月、私たちが愛するもの、買ったもの、着てるものオール407コ!!」。素晴らしく勇ましいコピーだ。分からないと言って、でもそのままじゃなくて、そこから土壌を用意して、これだよねと横を向く、頷くみんな。雑誌という媒体は、横を向けば同朋がいるという認識を読者に持たせた瞬間、強度が宿る。今なら、オバマを使わない手はない。オバマは「皆」に向かってチェンジしようぜと叫ぶ。でもさ、そんなこと言ってもあたしらには関係ないじゃん。そう、関係ないんだよ。その事実を認めてしまおう。繰り返すが、これは勇気なのだ。今が良ければイイじゃんと言えば、オトナは顔を顰める。顰める理由も分かる、しかし、今が良くなければ、明日が良くならない気がする、この方がチェンジと叫ぶより素直だ。対岸のチェンジの前に、こちらはこちらで思いっきり、今日を生きよう。盛り盛りキラキラ巻き巻きラメラメ、イエス愛キャン。

[結果報告:的中率30%]
この後も、「私たちの流行は会議や打ち合わせで生まれるんじゃない」、「専門家でもない裕福でもない私たちが生きてく日々の中で考えた!! コンプレックス解消BOOK」などなど、力作タイトルを連発する。オバマがどうのなんて心底興味無かったようで、「うちら、どうする?」だけが脳内を漂う日々には、当たりはしませんでしたが「イエス愛キャン」というタイトルがピッタリ似合う。



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